Chiefsはリーグ屈指のPass-heavy team!
上のグラフは、今シーズン「ニュートラルな条件下でどれだけPassを使ったか」が示されている。概ね、イメージ通りですな。
Chiefsはリーグ3位の63%!
Week 12での両チームの対戦では、69.2%だったそうだ。
ChiefsがRPO(=Run Pass Option)を多用するチームであることを考えると、HCのAndy Reidがpassをcallした回数はもっと多そうだ。(Mahomesは、RPOにおいて時々、RBにhand offした方が良いとされる場面でもpassを選択していることがあるそうだ。そんでもってえげつないpassをしっかりと成功させるのが彼のすごいところ。)
Chiefsのpassは?
HillとKelceがえぐい!
Week 12は、HillがDavid Ⅲをスピードでぶっちぎった、という印象しかないくらい、#24のCBがボコボコにされていた。269 yards 3 TDs。
(ちなみに、MahomesからHill、Kelseへのpassは合わせて23回のattempt中21回成功し、351 yardsを獲得している。)
その活躍を見たい人は⬇️
Mahomesの弱点って何?
Mahomesは、single-high coverageに対して、天才的に上手く、EPAはリーグ1位(0.42)である。
一方、2-deepに対してはそこまで良くなくて、EPAはリーグ13位(0.18)である。
でも、2-deepを敷くことでMahomesを抑えることができるのか、というとそうでもないみたい。
Week 12では、BuccaneersはChiefsの53回のpass中、31回も2-deep coverageを敷いていたが、28回中23回成功で216 yardsも獲得している。
先週のAFCCでも、Billsの2-deep相手に13回中11回成功で104 yardsをgainしている。
vs single-highのMahomes
Chiefsはsingle-high coverageに対して、crosserを使って攻略するのに長けている。
中でも、HillがNo.3 receiver(siedlineから数えて3人目)にセットし、horizontalに走るconceptの爆発力がとてつもない、と説明されている。
↑は、Dicvisional roundで、BrownsがChiefs相手にCover-1 rat(man coverage、1-deep safety、underneathにratと呼ばれるlinebacker)を敷いているシーンである。
ChiefsはQBの後ろのRBをmotionさせてNo.1にセットさせた。
このmotionにLBがついて行ったため、Mahomesはman-to-man、1-deepで守っていると判断。
Hillにとって、man-to-manのLBを抜き去ることぐらい、なんてことないので、このconceptは守るのが難しいだろう。
ちなみに、右(画面下)のrouteはHillのためのspaceを空けるためにデザインされている。
Browns had a single-high safety nearly 20 yards downfield at the snap on that pass to Hill. Chiefs threw in front of him. pic.twitter.com/0kVx8c0A6v
— Bill Barnwell (@billbarnwell) 2021年1月17日
vs 2-deepのMahomes
Chiefsは2-deepに対する手も持っている。
それは、3by1 (receiverを3人1人でセットさせる)のNo.3にHillを、single sideにKelceをセットさせることである。
↑は、Divisional roundでBrownsの2-deep coverageに対し、このconceptを使っている場面である。
Hillはcrossing routeを、Kelceはstick china routeを走る。
このシーンでは、HillのcrossingにILB(inside linebacker)とweak-side(Kelceのside)のsafetyが引きつけられ、1on1に勝ったKelceがopenになった。
3&19のシーンだったが、結局Chiefsは難なくTDをとった。
Pick your poison
— Ted Nguyen (@FB_FilmAnalysis) 2021年1月20日
Hill lined up as #3. Defense alert for crosser. Weak side safety poached Hill.
Kelce kills Ward on a Stick China route and scores 20 yard TD on 2nd-and-19 pic.twitter.com/bNzn6AxZaU
vs Blitz
Blitzを入れるとrushの人数が増え、その分QBにpressureをかけることができるため、普通はdefenseにとって有利に働くことが多い。
しかし、MahomesにBlitzを入れるのはやめたほうがいい笑
Blitzに対するEPAがリーグダントツの1位。
Blitzを入れる、ということはそのBlitzerが元いたunderneathが空くということである。Mahomesは的確なpre-snap readとpost-snap readによって、その穴をつくことができるのである。
ChiefsのRunは?
Run成績はリーグ13位
ChiefsのRunは、というとあんまりよろしくはない。
AFCCでのBills戦では、Darrel Williamsが13回のcarryで52 yards、Clyde Edwards-Helaireはケガ明けとはいえ、6回のcarryで7 yardsしか獲得できていない。
実際、Chiefsのrushing DVOAはリーグ13位であり、一方BuccaneersのdefenseはRun守備の成績がリーグ1位である。
Week 12のBuccaneers戦でも、Edwards-Helaireは11回のcarryで37 yards、Le'Veon Bellも5回のcarryで22 yardsだった。
ちなみに、ChiefsはdefenceがBox内に8人いるときは、1度もsingle runをしたことがないそうだ。
RB以外のRunは、、、
MahomesのscrambleやHill、Hardmanといった爆速WRによるjet sweepは、Buccaneersにとって脅威となりうるだろうと推測されている。
MahomesのscrambleのEPA(=Expected Points Added)はリーグ5位であり、Week 12でも28 yardsを獲得している。
AFCCでは、Hardmanが自身のミスを取り返すかのように、jet sweepで50 yardsをgainした。
一方、Buccaneersは俊敏なLBを有しており、レギュラーシーズンで21回のWRによるcarry中、わずか64 yardsしか獲得されていないというから、ここも見所となるだろう。
この記事は、The Athleticの記事を参考にしています。