詰めフット

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よっしゃー・すっげー・えっっぐを卒業するためのNFL観戦法

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Super Bowl 復習まとめ

explosiveなChiefs offenseを今まで特集してきたわけであるが、

Super Bowl LVは大方の予想に反し、ChiefsがひとつもTDを取れないという結果に終わった。

 

ネット上では、Mahomesが足を怪我していたからとか、控えのOLだったからとか、refereeがBucsよりだったから、といった言い訳が散見されるが、

 

analystたちは、これらの要素を否定し、今回のBuccaneers大勝は必然的な結果であると分析している。

 

それらを以下にまとめる。

 

 

 

Buccaneers Defense

Buccaneers defensefsがChiefsのexplosiveなOffenseを完封したのは、ひとえにDC Todd Bowlesのgame planによるものである。

 

 

2-deepがメインでBlitzも少なめ

・cover-2ー41.1%

・quartersー25.0%

・2-manー17.9%

・cover-3ー12.5%

・cover-1ー3.6%

Blitz rateー10.7%

予習でも述べた通り、Mahomesのsingle-high及びBlitzに対するEPA(expected points added)はどちらもダントツのリーグ1である。

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Todd BowlesはBlitzを好むDCであるが、Blitz rateがかなり低いことから周到な準備が窺える。

 

 

Dime package(=6DBs)

Buccaneersは、今回10回も6 DBsで守り、そのほとんどでHillをdouble coverしていたという。

 

 

特に、3rd downでの3 safety, 3-2-6 package(3DLs, 2LBs, 6DBs)は、Chiefsに有効であったと語られている。

 

 

3 safetyのcover-7でChiefsのreceiversをしっかりcoverできていたと語られている。

なお、strong sideはStump、weak sideはDogである。

(詳しくは今後Cover-7について学び、共有する)

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↓その他、3 high safetyの例

 

 

 こちらは、3 high safetyからTampa 2(cover-2の一味)にdisguiseしている。

 

 

3rd down situationでの、2 man(deepを2人、underneathをman cover), 3-2-6 personnelについて説明されている。

2LBでRBとQBをcoverし、

DLが強いBuccaneersは、3DLでもQBにpressureをかけられる。

RBがreleaseした方と逆のLBはQB spyとなり、少し遅れてrushに参加する。

 

 

このようなtight coverageでのQB spyは、aggressiveさが必要であると説明されている。

 

 

このように、2 manは普通、3rd & longのsituationでよく使われるcoverageである。

Buccaneersは2 manを、1st downと2nd downで11回も使うことで、ChiefsのRPOを止めていたと語られている。

↓Mahomesがpassを選択したが、BuccaneersのDBsがreceiverをみっちりman coverできているた、投げることができなかった。

 

 

2-deepに対するChiefsのexplosive conceptである、3x1 setの#3からのHillのvertical、isolated-YからのKelceのstick-china。

Browns戦でTDした時と同じconceptで、BuccaneersのcoverageもBrownsと全く同じであったという。

案の定、2人のsafetyはHillに釣られ、Kelceがone-on-oneを制し、openになっているが、

frontの4DLsによるrushによって、pass protectionがもたなかった。

 

 

Sail conceptに対する守り

ChiefsのSail conceptに対して、よく守れていた例が示されている。

 

 sail conceptについて後日まとめるつもりである。

今のところ↓の記事を参照されたい

insidethepylon.com

 

 

Buccaneers Offense

Buccaneersは、OLをpullするdesignのrunを今まであまり使用してこなかった。

runが止まらなくなり、Chiefs defenseがBox内に意識を強め始めた時にpower(OLのpullを伴うrun)を打つことで、

CBとguardのmismatchを作り出し、TDに繋がった。

 

 

Buccaneersの最初のTDは、BillsがAFCCでTDをとったplayを盗んだものであるという。

 

 

 Chiefsの変幻自在なdelay blitzに対して、center Ryan Jensenがよく対処している例。