詰めフット

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よっしゃー・すっげー・えっっぐを卒業するためのNFL観戦法

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解説者「draw が来るでしょうね」 "まさか"の理由で的中し放送室は笑いに包まれた

Tony Romoが解説席に立ち、フィールド上のplayを的中させまくっていることは以前の記事で紹介した。

詳細は以下の記事を参照されたい。

manimani-football.hatenablog.com

 

これを受け、現在のNFLでは「いかに自分が一般人と比べて高い解像度を持って試合を観戦できているか」をアピールする解説が増えていると言われている。

 

そんな、詰めフット的には願ったり叶ったりな風潮が醸成されつつあった2021-2022 seasonの序盤に、意外な形でplayを的中させた解説者が話題となったため、遅ればせながら紹介する。

 

まずは動画からご覧に入れたい。

 

 

Week 3 2021, Dallas vs Philadelphia, 8:00 remaining in the 2nd quarter, 2nd-&-goal

pre-snap時点で、QBのPrescott(No.4)は辺りをよく観察している。

また、#3のSchultz(No.86)はLBのalignmentを指差し、Prescottに何やら伝えている。

 

LBのalignmentと single-high lookであることより、この時点で考えられるEaglesのcoverageはCover-3である。

 

ここでPrescottは、"WHITE EIGHTY SET HUT"とcadenceをする。

cadenceに合わせてEagles defenseは図のようにrotateしたため、

 

PrescottはCover-2であると判断。

 

audibleをかけた。

※audible...play callを変更し、隠語でチームメイトに伝えること

 

それを聞いた解説者のBrian Grieseは

"I think it might be a draw."

「drawが来るでしょうね」

と予想。

すると、実際にplayはdrawだった!

※draw...RBへのhand-offをワンテンポ遅らせ、LBをpass fitさせた後の遅いrun play。

 

これには実況も大笑い。

なぜGrieseはCowboysのaudible後のplayを的中できたのだろうか。

 

Prescottは、

"Bob Ross! Bob Ross!"

と言ってaudibleをかけた。

Bob Rossとはアメリカ出身の画家である。

 

そのためGrieseは、

"Bob Ross likes to paint. I think it might be a draw."

「Bob Rossは描くのが好きだ。だからdrawなんじゃないか」

と予想できたわけである。

 

今まで当ブログでは、football特有の高度な駆け引きを中心に取り扱ってきた。

今回はそれと比べると少しお茶目な要素を紹介できたのではないかと思う。

 

NFLを観戦される際は、ぜひ解説者の自己顕示的な解説にも耳を傾けられると、また違った楽しみ方ができるだろう。