ということで、さっそくChapter 1: Intro to Oklahoma Offence に入っていきたいと思います。
Oklahoma Offenseの成績
現Oklahoma HCのLincoln RileyがOCに就任してからの成績。
4年間でCollege footballのplay offに3回進み、内2回Heisman trophyを獲得しているというから驚きだ。
主なコンセプト
- OKlahoma Offenceは、軸となるコンセプトから多彩な攻撃(ミスマッチを生み出したり、数的優位を作り出したり、いろんな形があるように見せかけたり...)を繰り出す。
- Runは非常に単純な仕組みからなる。
- ディフェンス側からすると、いろいろなRunの種類があるように見えて、それぞれに対応しなければならないが、offensive lineは基本的には同じ動きしかしない。
- そのため、ひとつの動作を繰り返し練習しているだけなのに、そこから様々なplayを生み出し、相手を惑わすことができる。
- また、この軸となるコンセプトは、ミスマッチや数的優位を作り出すようにも作られている。⬇️
4-2-5で守っている相手に対し、レシーバーをmotionさせることで、Runに不向きなnickel back(5人目のDB; deffensive back。Pass用員であるため小柄であることが多い)をBox内に、俊敏でないlinebackerをBox外にセットさせるように仕向ける。
画面右(白)がOklahomaである。
Z receiverがmotionしたことにより、Nickel back(N)がBox内に、Willy linebacker(W)がBox外に移動している。
結果、小柄なNがRunに参加し、Wは無効化されてしまっている。
- 軸となるplayを利用してその裏となるCounterも多用している。⬇️
Gがpullするplayをpowerというが、linebackerはこのGの動きを見てplay判断していることが多い。そのため、GをpullさせてMを引き寄せることで、その裏をかくcounterが成功する。
Gのpullに反応したMがpowerを警戒して右に一歩踏んでしまう。
この後、Mはしっかりとcenterにpickされてしまった。
・defensive schemesをよく理解しているため、Oklahomaの軸となるコンセプトとは違ったデザインのplayを相手のcoverageに合わせて使うことがある。⬇️
相手のcoverageはCov.2である。画面奥のS(上図の画面右S)はY receiver(画面奥)のvertical routeの担当である。
しかし、一般に、Cov.2のSは、担当のreceiverがunderneathに走り込んだ場合、linebackerに担当を受け渡して、他のvertical routeの補助をすると決められている。
Y receiverがshallow crossを走ったので、SはH receiverのpost routeに視点を変えた。
2人のSとplay sideのCは、X receiverとH receiverのpost routeに、Nはtale backのflat routeに引きつけられている。
Y receiverは、shallow crossからのdouble moveで、wide openになった。
HybridなTE
- Oklahomaは11(=1RB 1TE)や12(=1RB 2TE) personnelを軸とするが、 #80, Grant Calcaterraがextra receiverとしてもtight endとしてもplayできることで、守備の脆い部分を的確につくことができる。
- 例えば、小柄なDBの多いcoverageであった場合、CalcaterraをTEとしてセットさせ、DBをRunに参加させる。重量系のLBが多いcoverageであった場合、彼をextra receiverとしてセットさせて、ミスマッチを生み出す。
Runが強い
- 軸となるコンセプトは4つ。inside zone、mid zone、counter、draw。
- 数的優位、ミスマッチを生み出したり、揺さぶりをかけてassignmentのミスを誘導する。