disguiseを多用し、QBを幻惑させるgimmickyなdefenseを繰り出すChiefs defense。
DC Steve Spagnuoloによる変幻自在な守備を紹介する。
disguise
Chiefs defenseは今のところ、2-deep safety lookである。
simpleなCover-2 zoneも考えられるし、
Chiefsがdisguiseを多用するteamであることを考慮すると、
Cover-1 rat(1-deep safety, underneathはrat linebacker, その他はman-to-man)も有り得る。
今、underneathのdefensive backsが、それぞれのresponsible receiversしか見ていないことより、man cover baseであると予想され、
safetyがTEの正面にlined upしていることより、
上のようなCover-1 manであると考えるのが、現実的だ。
Bradyはmesh/wheel conceptを採用
そこで、Bradyは、man-to-manに対して効果的であるmesh/wheel conceptを採用した。
meshとは、左右のreceiversがshallow crossを走るdesignのことを言い、
それぞれをman coverするdefender同士をぶつける狙いがある。
両sideのshallow cross routeはみっちりcoverされている。
そこで、Bradyは#81 Antonio Brown(AB)のwheel routeに視線を移す。
defenseはblitzをいれる際、edge rusher(○)にpeel responsiblityを担わせていることが多い。
peelとは、RBがpass routeに出た場合にpass coverする役割のことである。
今、edge rusherがなりふり構わずrushにきているのを感じたBradyは、
AB(○)がopenになったと確信し、meshからwheelに視線を移す。
すると、openになっているはずのABがしっかりとdefenderにcoverされているではないか。
なぜABがopenにならなかったのか
実は、Chiefsは、Cover-0(all man-to-man)を敷いていたのである。
Bradyがpre-snap時点でcover-0であると見抜けなかったのは、このcallが非常にaggressiveだからである。
上図を見ると、TEをfree safetyが12 yardsも離れてman coverしているのが分かる。
3rd & 2 situationでのこのcoverageは非常にriskyであるが、
Spagnuoloはその心理をうまくついて、あえてcallしたのだ。
完全にcoverされている。
Bradyは投げどころが見つからず、passはincomplete。
puntを蹴ることになった。
— まにまに (@dal_kc_manimani) 2021年2月12日
↓参照