BuccaneersのDC Todd BowlesがいかにしてChiefsのexplosiveなoffenseを完封したのか。
今回は、backsに着目していく。
前回のfront編を未読の方は、先にどうぞ
manimani-football.hatenablog.com
dime package(=6 DBs)
Bowlesは、3rd down situationで、よくodd front, dime packageを敷いたという。
(odd frontに関しては、以前の記事を参照されたい。)
Mahomesは、regular seasonで8回しか6 DBsによるcoverageを経験していないため、Super Bowlで12回も敷いたことは非常に効果的だったと解説されている。
特に、3 safeties lookは、NFLではあまり見られないため、
pre- and post-snapでMahomesを惑わすのに十分であったようだ。
以下に紹介する。
3 safeties look
3rd & 7 situationでChiefsは十八番の3x1 formationを敷いている。
対してBuccaneersは、現時点で3 safeties lookである。
このlookからは、
普通のcover-2 zoneも考えられるし、
tampa-2(cover-2の一種。2 deepのseamをcoverできる)も考えられる。
(この試合でも何度かtampa-2へ移行している。)
いずれにせよ、NFLでは見かけない3 safeties lookはMahomesをpre- and post-snapで惑わすに十分であることは分かる。
Buccaneersは、今回cover-3 sky(deepを3人、underneathのcurl/flat zoneをsafetyがcoverする)を敷いている。
fronthは5-men rushである。
Bowlesによるこのcoverageは、
2人のsafetiesがfly downしてくるdisguiseがとても斬新であるだけでなく、
もう一つの天才的なconceptがある。
隠れた天才的なconcept
以降、weak-sideのsafetyに注目されたい。
このsafety(○)はcurl/flat zoneの担当であるため、基本的にRB(○)へのpassをcoverする。
一方、CB(○)は実質Kelce(○)の担当である。
そのため、weak-sideは2対2であるだけでなく、KelceとCBのmismatchが起きている。
curl/flat zoneへfly downしている途中である。
実際にsafety(○)がreadしているのはRB(○)であるが、今、Kelce(○)のin routeにも対応できる位置にいる。
普通にcover-3を敷いていれば、5-men rushを入れている今、
先に述べたとおりKelceとCB(○)のmismatchかつ1対1の状況は好ましくなさすぎる。
しかし、safetyをfly downさせるdisuguiseをすることにより、
二次的な効果として、Kelceを一時的にdouble coverすることができるのである。
実際、CBはKelceの外側からつくことで、out routeに気を遣うだけで済んでおり、
Kelceはしっかりとcoverされた。
3rd & 7のsituationで、
odd frontで5-men rushをいれ、
6 DBsのdime packageを使用し、
3 safetiesから斬新なdisguiseをし、
Kelceを一時的にdouble coverできるようにする
Bowlesによる、非常によくdesignされたcallを紹介した。
— まにまに (@dal_kc_manimani) 2021年2月15日
↓次の記事
manimani-football.hatenablog.com
↓参考