この記事は、front編、backs編①の続きである。
未読の方は先にどうぞ。
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pre-snap look
3rd & 8 situation。
Chiefsはまたもや3x1 formationである。
対してBuccaneersは今回もdime package(=6 DBs)の3 safeties lookである。
Buccaneersは今回もodd frontであり、
これによって、ChiefsのOLはman-protectionを使わざるを得ない。
(Buccaneersのfront戦略については、以前の記事を読まれたい)
ここでMahomesはcadence(相手のdisguiseを見破るための偽りのsnap call)をする。
するとdefensive back(○)がblitzに入る動きを見せたため、
Chiefsの選手たちは彼(画面外)のことを指差し、blitzが来ることを確認しあっている。
そこで、Chiefsは#31 RBをこのblitzにあて、pass protectionに参加させることにした。
今、Mahomesが把握できていることは、
5-men rushが来るであろうこと
右からblitzが入ってくること
ぐらいであり、3 safeties lookから相手のcovergeを推測するのは容易ではないことは前回述べた通りである。
post-snapでの種明かし
snap後を見ていく。
以降、corner back(○)とlinebackers(○)の動きに注目されたい。
LOS上にいた2人のlinebackersがunderneathにdropし、corner backもblitzに入っている。
実は、Bowlesは、cover-3 skyのfire zone coverageをcallしていたのである。
cover-3 sky: safetyがcurl/flat zoneをcoverするcover-3
fire zone blitz: 5-men rush, その他はzone cover, LOS上のdefenderがunderneathにdropするdisguise
protectionを無力化する
odd frontに対して、Chiefsのlinemansがman protectionを採用していたことは先に述べたが、
今、linebackerがdropしたことにより、両guardsはprotectionに関して無力化されてしまっている。
それだけでなく、RBが右のblitzのprotectionにまわり、
左tackleがendのin chargeに反応したことにより、
corner backのblitzからMahomesを守ることができなくなっている。
CBのblitzによって、Mahomesにpressureをかけ、
dropしたlinebackersによって、receiversもしっかりとcoverされている。
これによって、3rd & 8をpass incompleteに抑え、FGでChiefs offenseを終わらせることができた。
↓参照