Box numberは関係ない。
leverageとalignmentで判断する
Chiefsの特徴的なRPOでは、pre-snap時点でoptionの決定がなされていることが多い。
全く同じlookから繰り出される、相手のcoverageに合わせた4通りの攻め方を4回に分けて紹介する。
例の如くmotionでcoverageを見極める
Chiefsは 3x2 setのempty formationである。
ここから#1にset しているRBを例によってmotionさせる。
以降、Billsのalignmentに着目されたい。
motion前と比べて、LBのset位置が若干3-men sideに寄ったが、
そこまで大きなalignmentの変化は見受けられない。
そのため、zone coverageであると予想できる。
2-deep safety lookであることを踏まえると、Mahomesはpre-snap時点でCover-2 Stubbieであると判断したのかもしれない。
(StubbieはAlabama大の有名なDC Sabanの用語であるという。詳しくわかり次第、後にまとめる。)
対して、Chiefsのconceptは、Dragonとして知られるRPOである。
以降、Chiefsのdragon conceptについて考察していく。
Box countではないRPO!?
一般的なRPO
一般に、RPO(=Run Pass Option)では、Box内(□)人数をcountすることによって、RBにhand-offするのか、ballを抜いて投げるのかを判断している。
post-snapでのdefenderの動きを見て決めることが多いが、
この場合はpre-snap時点でBox countが6対6で人が足りているため、runを選択するのが普通である。
leverageで判断するRPO
しかし、ChiefsのRPOはnumberではなく、hook linebacker(○)のleverageによってoptionしているという。
以降、hook #49 Tremaine Edmundsの動きに着目していく。
Edmundsは50(tackleの外肩: |)と呼ばれる位置にlined upしている。
(linemanでよく使われる3 techniqueなどの表現の拡張版で、0はLBを表しているらしい)
Edmundsが比較的外側にいることにより、slant window(○)がwide openになると推測される。
もちろん、cover-2のseamであることも関係している。
snap直後からMahomesの視線はEdmundsに向けられている。
EdmundsがKelceのflat routeに引きつけられている。
完全に引きつけられたところで、slant windowがwide openになったのを確認。
そこに走りこむHillに投げ、
ここは、cover-2のseamでもあるため、Hillはsafety2人とhookの間で受けることができた。
なお、EdmundsがKelceに引きつけられたのを考えると、
BillsはPalms Coverage(=Cover-2 read)を敷いていたと考えられる。
3x1 formationに対して使われるのは、非常に稀であると解説されている。
— まにまに (@dal_kc_manimani) 2021年2月5日
↓参考