2020 seasonのDivisional roundで、HillとKelceをターゲットにしたexplosiveなChiefs offenseにボコボコにされたBrowns。(以前の記事参照)
その反省を生かし、彼ら2人をそれぞれdouble coverして対処しようとしたが、
その目論見は、Andy Reidによるイヤラシイmotionによって効力を失うのであった。
modern footballにおいて、非常に重要な役割を担う "motion"。
今回は、その意外な使われ方を紹介する。
↓まずは映像からご覧あれ
Mahomes. Kelce. The @Chiefs take the lead! #ChiefsKingdom
— NFL (@NFL) 2021年9月12日
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2021 Week 1, Kansas City vs Cleveland, 7:09 remaining in the 4th quarter, 3rd-&-3
2点差を追いかける状況での3rd down situationである。
Chiefsはお馴染みの3x1 formationである。
一方、BrownsはStubbieを敷き、#3のKelceとweaksideのHillをdouble coverしている。
※ Stubbie...man-match coverageであるCover-7の一種。詳しくは以前の記事を参照されたい。
Sabanが生んだCover-7⑤ (vs 3x1) "Stubbie" - 詰めフット
KelceとHillのexplosiveなplayersをdouble coverされてしまったのを受け、
QB MahomesはRBのClyde Edwards-Helaire(CEH)をmotionさせる。
以降、Browns defense視点でこのmotionを捉えていく。
CEH(●右)がmotionに続いてswing routeを走ることにより、
defenseは彼を "fast 4"とみなし、trips sideの他のreciversとの位置関係的に「実質 #3」と考える。
また、Kelce(●中央)がHItchを走ることにより、彼は "final 4"となり、「実質 #4」と考える。
そのため、defenseは "push" callをし、$(●左)がCEH(●右)を、Mac(●)がKelce(●中央)をcoverするよう変更する。
※ fast 4, final 4...詳しくは以前の記事を参照されたい。
Sabanが生んだCover-7① (vs 2x2) "Bracket" - 詰めフット
Sabanが生んだCover-7⑥ (vs 3x1) "Stump" - 詰めフット
motion前後のassignmentをまとめると以下のようになる。
Mac(M)はrun守備を得意とする重くて遅いinside linebackerであり、
またmotionにより、自分のresponsibilityが把握しづらくなっている。
そのため、Kelce(Y)とMac(M)の間には
スピード的なmismatch
leverage的なmismatch
混乱によるmismatch
が生まれた。
実際に見てみると、
上記三つのmismatchだけでなく、そもそもMac(●)のmotionに対するadjustが適切になされていないのがわかる。
Mahomesがpassを投げるその瞬間においても、Kelce(●)はかなりopenである。
Kelceがcatchした瞬間。
かなり余裕を持ってcatchできたため、second effortによって、touchdownすることができた。
motion前にはdouble teamを組まれ、堅固にcoverされていたdangerous playerが、motionたった一つでその繋縛を解かれたのである。
↓ALL22映像
— まにまに (@dal_kc_manimani) 2021年9月14日