詰めフット

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よっしゃー・すっげー・えっっぐを卒業するためのNFL観戦法

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3rd-&-8でのbrilliant call!!! [QB DRAW X-GLANCE RPO]

要約

① defenseはCover-2 MANである。

② offenseのplaycallは「QB draw X-glance RPO」であり、3通りの選択肢を持つ。

③ tear-motionに対してDEがfollowしたため、man-coverageを確信するとともに、option 2のQB drawを選択。

④ DEがRBについていったことにより、Box内のplay-sideは4vs2の圧倒的数的優位に

⑤ 3rd-&-8 situationを危なげなく更新した。

 

まずは動画からご覧に入れたい。

 

2022, Wild Card, Buffalo vs Miami, 6:11 remaining in the 3rd quarter, 3rd-&-8

Billsは3x1 formationを敷いている。

対するDolphinsは2-high lookであり、

 

上図の様なCover-2 Man (2-MAN, Cover-5)を敷いていると考えられる。

 

※Cover-2 Man (Cover-5)とは...

deepを2人でzone-coverし、underneath defenderはそれぞれのeligible receiver(= RB含む)をman-to-manする。

 

ここで、3rd-&-8 situationにおけるBillsのplaycallは、上図のような

QB DRAW X-GLANCE RPO

である。

RBのmotionへのadjustを見て、

① RBのswing

② QBのdraw

③ X receiverのglance(skinny post)

の優先順位に従ってplayを選択する。

 

※RPO (Run Pass Option)とは...

defenseのcoverageや、defenderのalignmentによって、RunかPassかを判断するoption play。modern footballでは同じみのconceptである。

 

Dolphinsが2-MANで守っていることより、今回RPOのread-keyとなるのは、RBをman-to-manするDE Basham (No.55)である。

 

もし、Bashamが上図の緑矢印のように動いた場合(つまりBlitzかzone-offした場合)、先述のoption-progressionに従ってRBのswingに投げる。

 

なぜなら、BashamがRBのswingについてこなかったことより、上図のとおり、offensive-left-sideのperimeterは4vs3と数的優位になっているからである。

 

一方、RBのswingにBashamがついてきた場合、先述のoption-progressionに従いQB drawを選択する。

 

なぜなら、BashamがRB swingにfollowしたことにより、Box内のoffensive-right-sideが4vs2と圧倒的に数的優位となっているからである。

 

このreadをより容易にするため、Allenはsnap前にRBをtear-motionさせる。

 

tear-motionに対してBashamが followしたため、man-coverageであることを確認し、先述のoption-progressionに従ってoption 2のQB drawを選択。

 

snap後、Allenはtrips-sideに目線を移し、perimeter screenを相手defenseに想起させる。

 

以降、BashamとAllenの位置関係に注目されたい。

BashamはRBのswingをman-coverしており、Allenがkeepしたことにも気付いていない。

 

圧倒的に数的優位であるため、Allenは11-yardもgainすることができた。

 

ちなみに、この時のtight画角は上のようである。

4vs2で圧倒的に数的優位なのがお分かりいただけるだろう。

 

 

↓参考

theathletic.com